SFケネス星人ネド
ネド・・・小説の主人公、ケネス星人、地球人中心の宇宙連邦軍の中で、唯一のケネス星人の乗組員、地球にある上級士官学校卒
ラムル・・ネドの祖父
サライ・・ケネス星最高司令官
ミラン・・ネドの後輩、そして親友
第1章(故郷ケネス)
今、宇宙連邦軍宇宙艦テラは、船の整備と乗員の休暇のため、宇宙連邦の東の端にあるケネス星(ネドの母星)へ向かっていた。
船内は夜で、翌朝にはケネス星の周回軌道上にあるケネス宇宙ステーションに着艦予定であった。
ネドはテラの自室で、興奮のため、なかなか寝付けずにいた。
楕円の気密窓から宇宙を見ると、小さい頃からよく知ったオレンジ色の星が輝いて大きく見えている。
もう、ケネスが近いな。
地球にある士官学校を卒業して、この大型船、テラに配属されてから、一度もケネス星には戻らなかった。
2年(宇宙時間)か。
帰ってきた、僕の星ケネスへ。・・・
そして朝になった。
ブルーの制服に着替えて通路に出て、他の乗組員とともに高速エレベーターに乗って下の食堂に行くと、広い食堂はもう、いっぱいになっていた。