そして、今の自分を想った。
「ネド、何か話したいことがあったんでしょ。大丈夫?」
フェレルが優しい気遣いを見せた。
「ええ。・・・」
「ゆっくりでいいよ。ネド」
「そうですね。ありがとう・・フェレル」
「ふふ。ありがとう。フェレルと呼んでくれて。そう呼ばれる方が嬉しいなあ」
「いろいろ考えることがあって。僕の、僕の未来について・・・・」
「・・・・・」
「うーん、でも、でも、話そうと思ったけど、・・」
「思ったけど?・・いいよ、ネド、今じゃなくても」
いつも優しい気遣いをみせる。それがフェレルだ。
もともとおじいさんの秘書のアリスとの間に子供に恵まれなかったから、よけいに僕に優しいのかな。