「以上だ。何か質問は?なければ、一旦解散する」
リーダーの説明が終わった。
次の集合まで解散となった。
会場準備の邪魔となるため、ネドたちお手伝いの係員は全て、一旦会場を出た。
仕方がない。
落ち着かない気分のまま、ネドはデッキにでて窓の外を眺めていた。見ていたら、目の前をケネス宇宙軍のマークをつけたわが宇宙艦がゆっくりと前を通過した。
サライ最高司令官がくるのか、それともおじいさんかな。
ぼんやりと時間を潰しながら見ていると、今度は独特の形のマークを付けた宇宙艦がゆっくりと前を通過した。
ゼルダだ。ゼルダ星だ。
ミランの母星の。
ん-ん。これは大変なことになった。
王自身が出席するのだろうか。
ここ数年は出席をしていないと聞いていたが、今回の総会が、ゼルダ星寄りの宇宙ステーションで開かれることとなった為、出席する気になったのだろうか。
強固な身分制度で知られるゼルダ星の王は、気位が高く、対応がむずかしいことで知られていた。
何も起きなければよいが。嫌だなあ。
ネドは憂鬱になった。
やがて集合時刻の近くとなった。
ネドは早めに会場に戻り、小型パソコンを開いてメールを確認すると、会場の席順が送られてきていた。
ゼルダ王が来ているのか見てみると、王自身が出席することになっている。
ケネスはと見てみると、おじいさん自身が出席することになっていた。
会場の準備のための物の運び入れは、もう終わっているようだった。
お手伝いの士官がどんどん集まってきた。
リーダーの士官が入ってきた。
「集合!」
懇親会の流れの確認が行われる。
リーダーの説明が終わった。
各自がそれぞれ散って、手順や進行の確認を始めた。ネドも少し離れて手順を頭に入れた。
開場の時刻が近づいてきた。