シュッ シュッ シュッ
彼らはネドとシリスに向かってすぐに銃を放った。オレンジ色の筋が走る。彼らは躊躇がない。
シリスは咄嗟に身を隠しながら、ネドを通路の壁陰に伏せさせた。そして、すぐに銃を発射した。
シュッ シュッ
制服姿のギーア星人たちも、通路の角へ身を隠しながら、撃ち続けてくる。
シュ、シュ、シュ
ネドもギーア星人に向かって銃を発射した。
シュ、シュ
まずいな。近づかせないために攻撃していても、相手は4人だ。どうする。撃ち続けながら、シリスの思考が駆け巡った。
ギーア星人の一人が、身振りで仲間の一人を通路伝いに回らせて、ネド達の後ろに向かわせた。
その時、ギガでは。
スクリーンに映し出されているギーアの船内の乗員の動きが刻々と変化していた。救出部隊全員もギリギリまで動きを見ている。
「銃撃が始まった。やつらの後方に転送して」
緊張したキースの声がコントロールルームに響くと同時に、ギガのコントロールルームの後方がキラキラと光った。
救出部隊は、銃撃戦をしているギーア星人達の後方に実体化した。
そして、ギーア星人3人を後ろから銃で撃って瞬く間に制圧した。ギーア星人たちがしびれて床に転がる脇を駆け抜けて、ネド達のいる角の後方から近づこうとしていたギーア兵一人をすぐに制圧した。
シュッ シュッ シュッ
副長シリスは、注意深く目視と左前腕とで状況を確認した後、制圧したとギガに報告した。
「キャプテン、キース。シリスです。制圧しました。これから、コントロールルームへ向います」
「シリス、頼む。気をつけろ」
キャプテン、キースの安堵と緊張の混じった声が響いた。
「みんな、いくぞ! ネド、コントロールルームだ」